スマホのバッテリーを長持ちさせるには??

寒い季節になると「朝フル充電だったのに、昼には50%以下になっている」という声をよく耳にします。実際、スマートフォンに使用されているリチウムイオンバッテリーは、気温が低い環境では電力の消費効率が悪くなるという特性があります。

ある実験では、気温22℃の環境で2時間動画を再生したところ、バッテリーは100%から73%まで減少。一方、気温10℃では同じ条件で64%まで低下しました。これは気温によって充電の減り方が大きく異なることを示しています。

リチウムイオン電池は、バッテリー内部のイオンが移動することで電気を生み出していますが、寒いと電解液の粘度が上がり、イオンの動きが鈍くなってしまいます。そのため、同じ動作でもより多くのエネルギーを消費し、充電の持ちが悪くなってしまうのです。

バッテリーを長持ちさせるために意識したい充電の仕方

バッテリーを長持ちさせるために意識したい充電の仕方

スマートフォンを長く快適に使うには、バッテリーへの負荷を減らすことが大切です。特に重要なのが「何%になったら充電するか」というポイント。家電の専門家によると、バッテリーは20%〜80%の範囲を保つのが理想とされています。

この範囲を意識すれば、こまめに充電しても問題ありません。逆に、0%近くまで使い切る、または常に100%にしておくと、バッテリーの劣化を早めてしまいます。最近のiPhoneでは「バッテリー充電の最適化」機能が搭載されており、夜間の充電でもバッテリーに負担がかからないような仕組みになっているため、安心して睡眠中に充電することも可能です。

また、充電回数は単純な回数ではなく、「合計100%分の充電」で1回とカウントされるため、継ぎ足し充電も問題ありません。

注意!バッテリーが苦手とするのは“熱”と“寒さ”

注意!バッテリーが苦手とするのは“熱”と“寒さ”

バッテリーにとって厳しいのは寒さだけではありません。実は「高温」も大敵です。例えば、スマートフォンをホットカーペットの上や車内に放置すると、内部温度が急激に上昇し、画面に「高温注意」の警告が表示されることがあります。iPhoneの推奨動作温度は0〜35℃とされており、それを超える環境で使用するとバッテリーの劣化が進んでしまいます。

特に注意が必要なのは、充電しながらの動画視聴。バッテリーは充電中に熱を発しますが、同時に動画を見ることでさらに熱が加わり、温度が上がりすぎることがあります。移動中に動画を観る際は、なるべく充電を控えるのがバッテリーの寿命を延ばすポイントです。

バッテリーが残りわずか…そんなときの対処法

バッテリーが残りわずか…そんなときの対処法

外出先で充電が1桁台まで落ち込んだとき、すぐに電源が切れてしまうのは困ります。そんなときは「低電力モード」を活用しましょう。このモードにすることで、バックグラウンド動作や一部のビジュアル効果を制限し、消費電力を抑えることができます。

さらに節電したい場合は「機内モード」に切り替えるのも有効です。通信機能がオフになることで、電波を探す際に使われる電力を大幅にカットできます。ただし、電話や通信は使えなくなるため、状況に応じて切り替えるようにしましょう。

まとめ:正しい知識でバッテリーを守ろう

まとめ:正しい知識でバッテリーを守ろう

スマートフォンのバッテリーは寒さや熱に弱く、使い方次第で劣化のスピードが変わります。冬は気温低下によって電力効率が悪化し、夏は高温にさらされることでダメージを受けやすくなります。

適切な充電タイミングや使用環境に気をつければ、バッテリーの寿命を延ばすことができます。これからの季節、スマホを快適に使い続けるためにも、ぜひ今日から実践してみてください。

スマホバッテリーでお悩みの方はコチラ