IP規格 [ あいぴーきかく ]
用語解説
IP規格とは、電子機器や電気製品が水やホコリ(粉塵)に対してどの程度耐性を持っているかを示す国際的な保護等級のことです。
正式には IEC(国際電気標準会議) によって定められた規格で、日本国内でもJIS規格として採用されており、LEDビジョンやデジタルサイネージをはじめ、多くの電気製品で広く用いられています。
IP規格は 「IP+2桁の数字」 で表記されます。
この2桁の数字にはそれぞれ意味があり、
1桁目:防塵性能(固形物・ホコリに対する保護等級)
2桁目:防水性能(水の侵入に対する保護等級)
を示しています。
防塵等級は 0〜6の7段階、防水等級は 0〜8の9段階で評価され、数字が大きいほど保護性能が高いことを意味します。
たとえば「IP65」の場合、
6:粉塵が内部に侵入しない完全防塵
5:あらゆる方向からの噴流水に対して保護されている
という性能を持つことを表します。
LEDビジョンやデジタルサイネージでは、設置環境によって必要なIP規格が大きく異なる点が重要です。
屋内設置であれば、防水性能はそれほど高くなくても問題ありませんが、屋外設置の場合は雨、雪、湿気、結露、砂埃、排気ガスなど、さまざまな外的要因にさらされるため、高い防水・防塵性能が必須となります。
また、IP規格は「壊れにくさ」だけでなく、長期的な安定稼働やメンテナンス頻度、トラブルリスクにも大きく影響します。
適切なIP規格を満たしていない製品を選んでしまうと、水や粉塵の侵入による故障や表示不良が発生しやすくなり、結果として運用コストや修理費用が増加する可能性があります。
そのため、LEDビジョン導入を検討する際には、設置場所(屋内・屋外・半屋外)や使用環境を正しく想定したうえで、必要なIP規格を確認することが非常に重要です。
IP規格は単なる数値ではなく、「その環境で安全かつ安定して使えるかどうか」を判断するための、基本かつ重要な指標といえるでしょう。
