EMC [ いーえむしー ]
用語解説
EMCとは ElectroMagnetic Compatibility(電磁両立性) の略称で、電子機器が周囲の電磁波に悪影響を与えず、かつ外部からの電磁的な影響を受けても正常に動作できる性能を指します。
日本語では「電磁両立性」と訳され、LEDビジョンやデジタルサイネージを含む、ほぼすべての電子機器にとって重要な評価項目です。
EMCには大きく分けて、2つの側面があります。
ひとつは、機器自身が不要な電磁ノイズを発生させないこと。
もうひとつは、周囲の電磁ノイズ(他の機器・通信・設備など)によって誤作動しないことです。
この両方を満たして初めて「EMCが確保されている」といえます。
LEDビジョンは、高輝度で大量のLED素子を高速に制御する装置であるため、電源や制御回路から電磁ノイズが発生しやすい構造を持っています。
もしEMC対策が不十分な場合、周囲の機器に悪影響を与えたり、逆にLEDビジョン自体がノイズの影響を受けて表示の乱れ・通信エラー・誤動作などを起こす可能性があります。
特に注意が必要なのは、医療施設、公共施設、交通機関、工場、オフィスビルなど、電子機器が密集している環境です。
こうした場所では、無線通信機器や制御装置が多く稼働しているため、EMC性能が低い機器を導入すると、思わぬトラブルにつながることがあります。
EMCは、CEマークや各種安全認証とも深く関係しています。
多くの国や地域では、電子機器を市場に流通させるために、EMC試験をクリアしていることが求められており、これは安全性や信頼性を担保するための重要な基準となっています。
LEDビジョンを選定する際、EMCは目に見えにくい要素ではありますが、安定稼働・安全性・周辺環境への配慮という点で非常に重要です。
価格や画質だけでなく、EMCへの配慮がなされているかどうかを確認することで、長期的に安心して運用できる設備選定につながります。
EMCとは単なる専門用語ではなく、「周囲と共存しながら、トラブルなく使い続けられるか」を判断するための基礎指標といえるでしょう。
