給電方式 [ きゅうでんほうしき ]
用語解説
給電方式とは、LEDビジョンを動作させるために必要な電力を、どのような構成・経路で供給するかを示す仕組みのことを指します。
LEDビジョンは高輝度で長時間稼働するケースが多く、安定した電源供給が表示品質や機器寿命に直結するため、給電方式の設計は非常に重要な要素となります。
一般的なLEDビジョンでは、交流電源(AC)を受け取り、内部の電源コンバーターによって直流電源(DC)へ変換し、各LED素子や制御基板へ供給します。この電源の流れをどのように分配・管理するかが給電方式の基本となります。
キャビネット単位で電源を持つ方式や、分電盤から複数キャビネットへ電力を供給する方式など、製品や規模によって構成は異なります。
給電方式を考える際に重要なのが「電源容量」と「負荷分散」です。
LEDビジョンは映像内容や輝度設定によって消費電力が変動するため、余裕を持った電源設計が求められます。電源容量が不足していると、表示不良や突然のシャットダウンを引き起こす可能性があります。
そのため、最大消費電力を想定した上で、安全率を考慮した給電設計が必要です。
また、大型LEDビジョンや重要な情報表示用途では、電源冗長化が採用されることもあります。
これは、万が一一系統の電源にトラブルが発生しても、別系統の電源がバックアップとして機能し、表示を継続できる仕組みです。
公共施設や商業施設など、停止が許されない環境では特に重要な要素となります。
給電方式は、施工方法やメンテナンス性にも影響します。配線が複雑になると施工工数が増え、トラブル発生時の原因特定が難しくなります。
そのため、設置環境や運用方針に合わせて、シンプルかつ安全性の高い給電方式を選定することが、安定したLEDビジョン運用につながります。
