ピクセルピッチ [ ぴくせるぴっち ]
用語解説
ピクセルピッチとは、LEDビジョンを構成する隣り合うピクセル同士の中心間距離を表す指標で、主にミリメートル(mm)単位で表記されます。
例えば「P3.9」や「3.9mmピッチ」と表記される場合、1つのピクセルの中心から隣のピクセルの中心までの距離が約3.9mmであることを意味します。LEDビジョンの画質や用途を判断するうえで、非常に重要な基準のひとつです。
ピクセルピッチの数値が小さいほどピクセルが密集して配置されるため、同じサイズの画面であっても表示できる情報量が増え、より高精細な映像表現が可能になります。
文字の輪郭がなめらかになり、写真や動画も細部まで表現できるため、近距離で視認される屋内用LEDビジョンやショーウィンドウ、会議室、展示会用途などでは、小ピッチの製品が選ばれることが多くなります。
一方で、ピクセルピッチが大きい(数値が大きい)LEDビジョンは、ピクセル同士の間隔が広くなり、精細さは下がるものの、遠距離からの視認性に優れ、コストを抑えやすいという特徴があります。
屋外広告やビル壁面、道路沿いに設置される大型ビジョンでは、視認距離が数十メートル以上になることも多く、細かすぎるピクセルピッチは必要ありません。この場合、適切なピッチを選ぶことで、導入コストと視認性のバランスを取ることができます。
ピクセルピッチの選定では、視認距離との関係が特に重要です。一般的に「最適視認距離(m)=ピクセルピッチ(mm)×1〜1.5」といった目安が用いられることがあり、設置場所と観覧者の距離を考慮してピッチを決定します。
これを無視すると、「近くで見ると粗く感じる」「遠くからでは解像度を持て余す」といったミスマッチが起こります。
また、ピクセルピッチはコストや消費電力、制御システムにも影響します。
小ピッチになるほど使用するLED素子や制御回路が増え、価格が高くなりやすく、発熱や電源設計もシビアになります。
そのため、用途・設置環境・予算を総合的に判断することが重要です。
このようにピクセルピッチは、LEDビジョンの画質・用途適合性・コストを左右する核心的な要素であり、「とにかく高精細」ではなく、「目的に合ったピッチ」を選ぶことが、満足度の高い導入につながります。
