キャリブレーション [ きゃりぶれーしょん ]

用語解説

キャリブレーションとは、LEDビジョンにおいて、各LED素子やパネルごとの明るさや色味のばらつきを補正し、画面全体を均一で自然な表示状態に整える調整作業のことを指します。
LEDビジョンは多数のLED素子を組み合わせて構成されているため、製造ロットや経年変化、使用環境の違いによって、微妙な輝度差や色差が生じることがあります。これらを放置すると、画面にムラや違和感が発生し、映像品質が低下してしまいます。

キャリブレーションでは、専用の測定機器を用いて、各ピクセルやモジュールの輝度・色度を計測し、基準値に合わせて補正データを作成します。
この補正データをコントローラーや受信カードに反映させることで、画面全体の明るさや色表現が揃い、シームレスで美しい映像表示が可能になります。特に大画面のLEDビジョンでは、キャリブレーションの精度が表示品質を大きく左右します。

キャリブレーションは、導入時だけでなく、定期的なメンテナンスとして実施されることも重要です。
長期間使用することでLED素子は徐々に劣化し、初期状態と同じ発光特性を維持することが難しくなります。
そのため、定期的にキャリブレーションを行うことで、表示品質を一定水準に保ち、長く快適に運用することができます。

また、キャリブレーションは階調(グレースケール)やコントラスト表現にも影響します。
適切な調整が行われていない場合、暗部がつぶれたり、明部が白飛びしたりする原因となります。
そのため、高品質な映像表現を求める場合には、キャリブレーション体制が整っている製品や施工業者を選ぶことが重要です。

キャリブレーションは、LEDビジョンの映像美を支える裏方的な工程であり、安定した視認性とプロフェッショナルな表示品質を実現するために欠かせない要素といえます。