ウォールマウント(壁面設置) [ うぉーるまうんと ]

用語解説

ウォールマウント(壁面設置)とは、LEDビジョンやデジタルサイネージを建物の壁面に固定して設置する方法のことを指します。
床にスタンドを置く自立型とは異なり、壁そのものを支持体として活用するため、空間を有効に使える設置方式として、多くの商業施設やオフィス、公共空間で採用されています。

ウォールマウントの最大の特長は、設置スペースを最小限に抑えられる点です。
床面を占有しないため、通路や来客動線を妨げにくく、見た目もすっきりとした印象になります。特に限られたスペースで情報発信を行いたい店舗や施設では、壁面設置が有効な選択肢となります。

一方で、ウォールマウントには事前確認が欠かせないポイントもあります。
まず重要なのが、壁の構造と耐荷重です。LEDビジョンはサイズが大きくなるほど重量も増すため、石膏ボードなどの軽量壁では十分な強度が確保できない場合があります。そのため、下地の有無や材質、必要に応じて補強工事が可能かどうかを、事前に確認する必要があります。

また、壁面設置では放熱やメンテナンス性にも注意が必要です。
壁に密着させて設置すると、背面に熱がこもりやすくなる場合があります。放熱設計が不十分だと、機器の寿命や安定稼働に影響する可能性があるため、設置方法やエンクロージャ(筐体)の構造を含めた検討が重要です。

さらに、ウォールマウントでは配線計画も大きなポイントとなります。
電源ケーブルや信号ケーブルをどのように壁内・壁外で処理するかによって、見た目や施工内容が変わります。配線が露出すると景観を損ねる場合があるため、設計段階で配線ルートを明確にしておくことが求められます。

ウォールマウントは、視線の高さに合わせて設置しやすく、情報を自然に目に入りやすくする効果があります。そのため、案内表示や広告、ブランド訴求など、さまざまな用途で活用されています。

このように、ウォールマウント(壁面設置)は、省スペース性と視認性に優れた設置方法である一方、構造・放熱・配線・メンテナンスといった点を総合的に考慮する必要がある設置方式です。
単に「壁に付ける」だけではなく、環境や用途に合わせた適切な設計が、長期的に安心して運用するための重要なポイントとなります。