個人情報が漏れたかも?最初にやることと情報別の対処法

個人情報が漏れたかもしれないと思ったら、まず「何の情報が漏れた可能性があるか」と「すでに不審な利用が起きているか」を確認してください。カードの利用明細に覚えのない請求がある場合はカード会社へ、口座に覚えのない出金や振り込みがある場合は金融機関へ、すぐに連絡してください。偽サイトにカード情報やネットバンキングの認証情報を入力した場合も、明細に被害が出るのを待たずに相談してください。

一方、企業から漏えいを知らせるメールやSMSが届いた場合は、メッセージ内のリンクを使わず、公式アプリや公式サイトから案内を確認してください。漏えいのお知らせ自体を装い、パスワードや本人確認書類を入力させる手口もあるためです。

氏名や住所が漏れた場合と、パスワードやカード情報が漏れた場合では、優先する対処が異なります。この記事では、漏えいに気付いたきっかけ別の確認方法と、情報の種類に応じた初動を紹介します。

個人情報が漏れたかもしれないとき、最初に何を確認しますか?

個人情報が漏れたかもしれないとき、最初に何を確認しますか?

まず、気付いたきっかけに合わせて確認先を選んでください。通知の真偽が分からない場合も、メッセージとは別の経路から確認できます。

企業から漏えい通知が届いた場合

普段使っている公式アプリや、ブックマーク済みの公式サイトを開き、お知らせを確認してください。見るべき点は、自分が対象か、どの情報が対象か、事業者がどんな対応を案内しているかの3つです。

「メールアドレスは対象ですが、パスワードとカード情報は対象外です」といった案内があれば、その範囲に合わせて対応できます。公式のお知らせを読んでも自分が対象か判断できないときは、公式サイトに掲載されている問い合わせ先を利用してください。メールに表示された送信者名や、SMSが届いたスレッドだけで本物と判断しないでください。参考:IPAの個人情報漏えい時の対処ガイド

怪しいサイトに情報を入力した場合

ページを閉じ、入力した情報を思い出せる範囲で整理してください。カード番号、ログイン情報、SMS認証コード、本人確認書類の画像など、何を渡した可能性があるかで連絡先が変わります。

送信ボタンを押す前でも、入力内容を取得する仕組みがあるため、パスワードやカード番号を入力した場合は、その情報を渡した可能性があるものとして対応してください。画面を確認するために、同じリンクを開き直す必要はありません。参考:警察庁のフィッシング対策

覚えのないログインや決済の通知が届いた場合

通知のリンクから操作せず、公式アプリや公式サイトで、最近のログイン、登録端末、購入・決済履歴を確認してください。自分が操作していない認証リクエストは承認せず、認証コードも相手に伝えないでください。通知に書かれた取引が公式の明細にもある場合は、利用したことがない店舗名かどうかだけで判断せず、カード会社などへ取引内容を確認してください。

漏れた情報の種類ごとに、何をすればよいですか?

クレジットカードやネットバンキングの情報

カード番号などを偽サイトに入力した場合は、カード裏面や公式アプリで確認できるカード会社の窓口へ連絡してください。入力した項目と日時を伝え、利用停止や再発行の要否を確認します。家族カードやスマホ決済に紐づく利用も含め、覚えのない明細があれば併せて伝えてください。

ネットバンキングのログイン情報や認証コードを渡した場合は、銀行の公式窓口へ連絡してください。銀行の案内に従って取引の停止や認証情報の変更を進め、覚えのない振り込みがあれば日時と金額を伝えます。企業の漏えい通知で決済情報が対象になっている場合は、通知で確認できる範囲を伝え、取るべき対応を発行会社や金融機関に確認してください。参考:フィッシング対策協議会の利用者向け案内

ID・パスワードやSMS認証コード

ログインできる場合は、公式サイトや公式アプリからパスワードを変更してください。同じパスワードを別のサービスでも使っていた場合は、そちらも変更し、それぞれに異なるパスワードを設定してください。メールアカウントは他のサービスの再設定に使われるため、同じパスワードを使っていた場合は優先して保護してください。

変更後は、登録された電話番号や再設定用メールアドレス、ログイン中の端末を確認します。身に覚えのない端末やセッションがあれば、サービスの案内に沿ってサインアウトさせてください。メールの場合は、覚えのない自動転送の設定も確認します。設定できるサービスでは、パスワードに加えて本人確認を行う二段階認証を有効にしてください。

すでにログインできない場合や、認証コードを入力した直後に登録情報が変わった場合は、サービスの公式の復旧手続きへ進んでください。参考:Apple Accountの不正利用が疑われる場合・Google アカウントが不正使用された場合

氏名・住所・電話番号・メールアドレス

漏れた情報を使って、配送業者や利用中のサービスを装う連絡が来る可能性があります。相手が氏名や住所を知っていても、それだけで本人確認済みの正規窓口とは判断できません。「補償を受けるには再登録が必要です」「本人確認のために認証コードを教えてください」と案内された場合は、いったん連絡を切り、公式窓口へ確認してください。

運転免許証などの本人確認書類の画像

サービス事業者からの通知で分かった場合は、表面と裏面のどちらが対象か、氏名や住所、書類番号など何が含まれるかを確認してください。偽サイトへ画像を送った場合は、提出した書類の種類と日時を記録してください。

覚えのない携帯回線やクレジット契約の通知が届いた場合は、通知内の連絡先を使わず、該当する事業者の公式窓口に申し込みの有無を確認してください。なりすましが疑われるときは、届いた通知や申し込みに関する記録を保管し、警察のサイバー相談窓口へ相談してください。参考:警察庁のサイバー事案に関する相談窓口

相談前にどのような記録を残せばよいですか?

届いたメールやSMS、通知のスクリーンショット、気付いた日時、入力した情報の種類、覚えのない取引の日時と金額を、分かる範囲で残してください。すでにカード会社やサービス事業者へ連絡している場合は、連絡日時や受付番号も控えておくと、後から経緯を説明しやすくなります。

不正利用が進んでいる場合は、記録をそろえる前に停止の連絡を優先してください。相談用のメモには、パスワードや認証コードの実物を書き残さず、「入力した情報の種類」だけを記載すれば十分です。漏えいへの対処に迷う場合は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口の案内も確認できます。

個人情報漏えいについてよくある質問

怪しいSMSのリンクを開いただけでも、情報は漏れますか?

リンクを開いたという事実だけでは、どの情報が漏れたかは判断できません。画面を閉じ、情報入力、認証の承認、ファイルのダウンロード、アプリのインストールを行ったかを振り返ってください。何かを入力した場合は、その情報に応じた対応を進めてください。

カード情報を入力しましたが、まだ不審な請求がありません。連絡は必要ですか?

偽サイトに入力した可能性がある場合は、請求が表示される前にカード会社へ連絡してください。カード番号だけか、有効期限やセキュリティコードまで入力したかを伝えると、利用停止や再発行について案内を受けられます。

パスワードを変えたら、もう確認することはありませんか?

ログイン中の端末と、登録された電話番号や再設定用メールアドレスも確認してください。第三者が登録情報を変更していることがあります。同じパスワードを使った別のサービスがあれば、そちらの変更も必要です。

漏えい通知に自分の氏名が書かれていれば、本物と判断できますか?

氏名が書かれていても、それだけでは判断できません。企業の公式アプリや公式サイトで同じ案内が出ているか確認してください。案内が見つからない場合は、公式サイト掲載の問い合わせ先に確認してください。

スマホはすぐに初期化したほうがよいですか?

アカウントやカードの情報を入力してしまった場合は、パスワードの変更やカード会社への連絡を優先してください。端末を初期化しても、すでに渡した情報への対処は別途必要です。案内に従ってアプリや設定を追加した場合は、入れたものを記録し、別の信頼できる端末からアカウントや決済の対応を進めてください。

まとめ

不審な請求や送金があれば、まずカード会社や金融機関へ連絡してください。漏えい通知だけが届いた場合は、公式サイトなど別の経路で通知の内容と対象範囲を確認します。パスワード、本人確認書類、連絡先のどれが関係しているかを整理すると、取るべき対処と相談先を絞れます。

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