フルHD(フルハイビジョン) [ ふるえいちでぃー ]

用語解説

フルHD(フルハイビジョン)とは、映像やディスプレイの解像度規格のひとつで、画面の横方向が1920ピクセル、縦方向が1080ピクセル、合計約207万画素で構成される表示方式を指します。
一般的に「HD」よりも高精細な映像を表示できることから、「フル(完全な)ハイビジョン」と呼ばれています。

LEDビジョンやデジタルサイネージの分野において、フルHDは基準となる解像度として扱われることが多く、屋内サイネージ、会議室、店舗ディスプレイ、イベント映像など、幅広い用途で採用されています。
文字情報と映像を同時に表示する場合でも、文字の輪郭が比較的くっきりと表示されるため、情報伝達力の高い表現が可能です。

ただし、LEDビジョンでは「フルHD=高画質」と単純に判断できない点が重要です。
LEDビジョンの場合、実際の表示品質は画面サイズとピクセルピッチによって左右されます。
例えば、大型ビジョンでフルHD相当の解像度を確保する場合、ピクセルピッチが大きいと、視認距離が近い環境では粗さを感じることがあります。
そのため、フルHD対応かどうかだけでなく、設置距離や用途を踏まえた設計が必要です。

また、フルHDは映像ソースとの互換性が高い点も大きなメリットです。
多くの映像コンテンツ、動画素材、配信機器、PC出力はフルHDを標準としており、特別な変換処理を行わずに利用できるケースが多くなります。
これにより、システム構成がシンプルになり、運用負荷を抑えることができます。

一方で、近年は4Kや8Kといったさらに高解像度の規格も登場していますが、すべての用途でフルHD以上が必要なわけではありません。
視認距離がある場所や、情報表示が中心のサイネージでは、フルHDでも十分な視認性と表現力を確保できる場合が多く、コストと性能のバランスが良い解像度といえます。

このようにフルHDは、LEDビジョンやデジタルサイネージ導入時における重要な判断基準のひとつであり、用途・設置環境・予算を総合的に考慮したうえで選定することが、満足度の高い導入につながります。