フラットケーブル [ ふらっとけーぶる ]

用語解説

フラットケーブルとは、複数の導線を平行に並べて帯状に成形したケーブルのことで、LEDビジョン内部の配線に広く使用される部材です。
一般的な丸型ケーブルと異なり、薄く平たい形状をしているため、限られたスペースでも取り回しがしやすく、キャビネット内部やモジュール間の接続に適しています。

LEDビジョンでは、フラットケーブルは主にプリント基板(PCB)とLEDモジュール、ハブボードなどを接続するために使用され、映像信号や制御信号、場合によっては電源信号を伝送します。
コネクタ部分は規格化されていることが多く、確実に差し込むことで安定した通信が可能になります。

フラットケーブルの大きな特徴は、省スペース性と配線の整然さです。
キャビネット内部は放熱設計やメンテナンス性を考慮する必要があるため、配線が複雑になるとトラブルの原因になります。
フラットケーブルを使うことで、配線経路を整理しやすくなり、断線や接触不良のリスクを低減できます。

一方で、フラットケーブルは折り曲げや引っ張りに弱いという特性があります。
無理な曲げやねじれ、頻繁な抜き差しは内部導線の断線につながる可能性があるため、施工時やメンテナンス時には丁寧な取り扱いが必要です。
また、向きを間違えて接続すると表示不良や信号エラーを起こす場合があるため、極性や接続方向の確認も重要です。

フラットケーブルの品質は、LEDビジョン全体の表示安定性や信頼性にも影響します。
安価なケーブルでは接点の精度や耐久性が低く、長期運用時に不具合が発生しやすくなることがあります。
そのため、屋外設置や長時間稼働が前提となるLEDビジョンでは、耐熱性や耐久性を考慮した製品選定が求められます。

このようにフラットケーブルは、目立たない存在ながら、LEDビジョン内部の信号伝達と安定動作を支える重要な部材です。
適切な設計と正しい取り扱いが、トラブルの少ない安定運用につながります。