単相三線 [ たんそうさんせん ]
用語解説
単相三線とは、主に日本の電力供給で使われている電源方式のひとつで、LEDビジョンやデジタルサイネージの設置・電源設計においても重要な基礎知識となります。特に中〜大型のLEDビジョンを導入する際には、単相三線への理解が不可欠です。
単相三線は、3本の電線(2本の電圧線+1本の中性線)で構成される電源方式です。
日本の一般的な建物では、100Vと200Vの両方を同時に使用できる仕組みとして広く採用されています。
100Vは照明やコンセントなどに、200Vはエアコンや業務用機器など、より大きな電力を必要とする設備に使われることが多く、単相三線はこれらを効率よく供給するための方式です。
LEDビジョンの分野では、画面サイズが大きくなるほど消費電力が増えるため、100V電源だけでは容量不足になるケースがあります。
その際に、200Vを安定して供給できる単相三線が必要になることがあります。
特に屋外用LEDビジョンや高輝度タイプ、多面表示構成などでは、単相三線を前提とした電源設計が一般的です。
単相三線のメリットは、電力効率が高く、配線をまとめやすい点にあります。
電圧を分けて使えるため、同じ設備容量でも電流を抑えられ、配線やブレーカーへの負担を軽減できます。
結果として、電源トラブルのリスク低減や、安定稼働につながります。
一方で、単相三線を使用するには、分電盤やブレーカーの構成確認が必要です。
既存設備が単相二線(100Vのみ)の場合、電気工事による改修が必要になることもあります。
そのため、LEDビジョン導入時には、設置場所の電源環境を事前に確認し、必要に応じて電気工事費を見込むことが重要です。
単相三線は、単なる電気用語ではなく、LEDビジョンの安全性・安定性・将来拡張性に直結する要素です。
後から機器を追加したり、表示面積を拡大したりする可能性がある場合にも、余裕を持った電源設計として単相三線が選ばれるケースは多くあります。導入計画の初期段階から理解しておくことで、トラブルのないスムーズな運用につながります。
