送信ボード(送信機/センダー) [ そうしんぼーど ]

用語解説

送信ボード(送信機/センダー)とは、LEDビジョンやデジタルサイネージにおいて、映像ソースから受け取った映像信号を処理し、各キャビネットや受信カードへ送信するための中核機器です。
パソコン、映像プレーヤー、STB、カメラなどから入力された映像データを、LEDビジョン表示に適した信号へ変換・分配する役割を担っています。

LEDビジョンは複数のパネルやモジュールで構成されるため、映像をそのまま一括で表示することはできません。
送信ボードは、入力された映像を細かく分割し、どの部分をどの受信カードが担当するのかを制御します。
この指示に従って各受信カードが動作することで、画面全体として一体感のある映像表示が実現します。

送信ボードは、表示解像度やリフレッシュレート、グレースケールなどの表示品質に直結する設定を管理する重要な存在でもあります。
対応解像度が不足している送信ボードを使用すると、高精細なLEDビジョンであっても本来の性能を発揮できません。
そのため、画面サイズやピクセルピッチ、用途に応じた送信ボード選定が不可欠です。

また、送信ボードはスケーラーやスイッチャー、映像コントローラーと連携して使用されることが多く、映像システム全体の中枢を担います。
複数の入力ソースを扱う場合や、複雑な表示構成を行う場合には、送信ボードの処理能力や拡張性が運用の柔軟性を左右します。

運用面では、送信ボードの安定性と信頼性も重要です。
万が一送信ボードにトラブルが発生すると、画面全体が表示されなくなる可能性があるため、冗長構成や予備機の確保が推奨されるケースもあります。また、設定変更やメンテナンスのしやすさも、長期運用を見据えた選定ポイントとなります。

送信ボードは外から見える機器ではありませんが、LEDビジョンの映像品質と安定運用を支える心臓部とも言える存在です。
導入時には価格だけでなく、対応性能やサポート体制も含めて総合的に検討することが重要です。