階調(グレースケール) [ かいちょう ]

用語解説

階調(グレースケール)とは、映像や画像において明るさの段階をどれだけ細かく表現できるかを示す指標のことを指します。
LEDビジョンでは、白から黒までの明るさの変化をどれだけ滑らかに表示できるかが重要であり、この表現力を数値化したものがグレースケールです。階調が豊かであるほど、映像は自然で奥行きのある表現となり、視認性や没入感が向上します。

グレースケールは一般的にビット数で表されます。例えば、8ビットの場合は256段階、10ビットでは1,024段階、16ビットでは65,536段階の明るさを表現できます。
ビット数が高いほど微妙な明暗の違いを再現でき、グラデーションや陰影の表現が滑らかになります。
特に人物映像や自然風景、陰影の多い映像では、階調の違いが映像品質に大きな影響を与えます。

LEDビジョンでは、階調性能が不足していると、明るさの変化が段階的に見える「バンディング」と呼ばれる現象が発生することがあります。
これは空や背景などのグラデーション部分で不自然な縞模様として現れ、映像の質を大きく損なう要因となります。
そのため、高品質な表示を求める用途では、十分なグレースケール性能が求められます。

階調は、単にLED素子の性能だけで決まるものではなく、制御ICや映像コントローラー、キャリブレーション精度とも密接に関係しています。
これらが適切に連携することで、LEDビジョン全体として均一で美しい明暗表現が可能となります。

階調(グレースケール)は、LEDビジョンの映像品質を支える基礎要素であり、導入時には解像度や輝度と併せて確認すべき重要な指標の一つです。