防水・防塵規格 [ ぼうすいぼうじんきかく ]

用語解説

防水・防塵規格とは、電子機器や電気設備が水分や粉塵の侵入に対してどの程度の耐性を持っているかを示す国際的な評価基準です。
LEDビジョンやデジタルサイネージの分野では、設置環境が屋外・半屋外・粉塵の多い場所になることも多いため、この規格は製品選定における重要な判断材料となります。

一般的に用いられるのが IP規格(Ingress Protection) で、IEC(国際電気標準会議)によって定められ、日本国内でもJIS規格として採用されています。IP規格は「IP+2桁の数字」で表記され、1桁目が防塵性能、2桁目が防水性能を示します。
例えば「IP65」であれば、「粉塵が内部に侵入しないレベルの防塵性能」と「あらゆる方向からの噴流水に耐えられる防水性能」を備えていることを意味します。

LEDビジョンでは、設置場所に応じて求められる防水・防塵レベルが異なります。
屋内設置であれば比較的低い等級でも問題ない場合がありますが、屋外広告や道路沿い、工場内などでは、雨・雪・砂ぼこりに常時さらされる可能性があるため、IP65以上の規格が求められるケースが一般的です。特に長期間の常設運用では、規格を満たしているかどうかが機器寿命に直結します。

また、防水・防塵規格は製品単体の性能だけでなく、施工状態によって左右される点にも注意が必要です。
どれほど高いIP等級を持つ製品であっても、ケーブル引き込み部の処理や設置時のシーリングが不十分であれば、本来の性能を発揮できません。そのため、製品選定とあわせて、正しい施工と定期的な点検が不可欠です。

防水・防塵規格を正しく理解することで、「どの環境にどの製品が適しているか」を客観的に判断できるようになります。
LEDビジョン導入時には、見た目や価格だけでなく、この規格を基準に検討することで、トラブルの少ない安定運用と長期的なコスト削減につながります。